魔女の本棚

出版で人生のアクセルを踏む!書籍企画のノウハウや雑記など。

【出版あるある】どんなテーマも書けると豪語する人。

今日から2月に入りましたね。

2月は運気の変わり目、旧暦で言うと新たな年がはじまる節目でもあり

一層気を引き締めたい時期でもありますが、

そんな折も折、いよいよ今週末6日(土)には出版セミナーを開催いたします。

早割は月末で終了いたしましたが、

実は現在、著者さんや版元編集者さんをお招きして直接お話を伺うお茶会などを

開催準備中。

セミナー参加者を優先に特別価格でご招待したいと思っております。

 

6日はまだ若干お席が空いておりますので、引き続きお待ちしております!

今年こそ出版したい!

と言う方はお待ちしております。

詳細はfacebook

出版の可能性がいちばん高い短期集中出版実現セミナー@1日集中編 | Facebook

 

===

さて、宣伝が先になってしまいましたが

本日のタイトル

どんなテーマも書けると豪語する人」について。

 

仕事柄、よく人にお会いしたり、ご紹介される機会が多い自分。

 

以前、ビジネス書で20万部ものベストセラーを出した、とある経営コンサルタントの方の本をお手伝いさせていただいたことがあります。

(名前を挙げたら知ってる方は多いと思いますが、敢えて伏せておきます)

 

その方は

今年は100冊出すのが目標

と仰っていました。

 

※実際、その目標は達せられなかったようですが・・・でも、目標が高いのは素晴らしいですね。

 

それだけのコンテンツがあるということは

ある意味スゴイと思いました。

 

しかし別の場面で、とあるコーチングの方は

テーマを考えてくれたらなんでも書けるから!」と仰いました。

 

自分の名前の本を出したいという方は

経営コンサルタントコーチング・心理学等を学んでいる方も多く、

それらの方はとても勉強熱心で、様々なことに関心がありますね。

人を引き付ける話術や知識が豊富で、さすがだな~と思うことしきりです。

 

ただ、厳しいことを申しますが、

どうしてもそれらは「知り得た知識」の浅堀りに終わることが多く、

実際にテーマを出して書いていただいても、かなり加筆や修正といった作業が多くなるのです。

 

なぜか。

 

答えは簡単。そこにご自身の体験や経歴が見えないからです。

逆に言えば、体験や経歴が十分であれば、知識は予備的なものでもいいということもあるのです。

 

経営にしても、コーチングにしても

様々なメソッドがあり、学びのベースとして素晴らしいものばかり。

高額のセミナーにも関わらず、参加を惜しまない方が後を絶ちません。

 

けれど、学んだ知識をどういう形で変換したらいいのか。

それが最も大事なのですよね。

 

自分の軸・ライフワークはどこにあるのか。

そこに自分ならではのエッセンスはあるのか?

 

さらに言えば、それがどれだけ多くの人の心をつかむものなのか。

 

ちょっと雑な言い方になりますが、本の出版はゴールではありません。

 

あくまでも自分軸を定め、未来に向けてどう自分を表現したいのか?

それが何となくピンときた方は、本を出版する意義があるように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも、何を書いて良いのかわからないという矛盾について。

f:id:bookwitch:20160125104903j:plain

1月ももう残りわずかとなりましたね。

そんな折、2月のセミナー準備はもちろんですが

版元で検討中の書籍企画の資料つくりに追われている月末。

やることも多く多忙ですが、それよりもネタを忘れないようにしないと・・・

 

というわけで、私はつねに思いついたアイデアをすぐに書き留めるよう、

ノートを持ち歩いています。

それらは書籍企画に囚われず、趣味のこと(石けん作りや美容にも興味深々)についても、思いついたらぱっと出してわかるように書き出します。

マインドマップ方式で書くこともありますね。

 

また、思いついただけでなく、

たとえば喫茶店などへ入ったとき、隣の人の会話が妙に耳に残ることも。

それで「」ときたら書いておいたりします。

 

聞き耳立てるなんて失礼ね~と思うかもしれませんね。

でも、昔から「辻占」という占い方式があったことをご存知ですか?

続きを読む

【出版あるある】あなたの2冊目が出せない理由。

f:id:bookwitch:20160121104118j:plain

 

書き始めると止まらない(笑)

 

というわけで、本日2度目のブログ更新です。

 

このブログをご覧くださっている方の中には

既に処女作を世に出した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

私のところにご相談くださる方の中にも

1冊、2冊と本を出したにも関わらず、その後採用されない日々が続くという方もいらっしゃいます。

なぜそのようなことが起こるのでしょうか?

続きを読む

私が出版エージェントになった理由。

超ひさびさの更新です…

今年もよろしくお願いいたします。

 

さて本日のテーマ。

今週のお題今の仕事を選んだ理由」だったので、

私事で恐縮ですが、私が出版エージェントになった理由と、

セミナーを開催しようと決めた理由について書いてみようと思います。

続きを読む

ものすごい剛速球でした。

今年も残すところ半月となりました。

毎年この時期、

出版業界は既に来年度に向けての進行と同時に忘年会等で忙しく、

私も気持ちは既に新年(笑)

 

年明け早々の新刊に向け、思いめぐらせております。

 

そんな中、「来年は自分の本を出したい!

と、決意している方も多いようですが、

ココナラで現在出店している出版アドバイスでも、

そんな意欲のある方とのご縁がつながっています。

 

coconala.com

 

先日も、「ものすごい剛速球でした」との評価をいただき、

とても光栄です^^

 

おかげさまで無料枠は残り1つ

今後はオプションも追加して、より充実したアドバイスをさせていただこうと思っています。

 

バカ正直で、時には失礼なアドバイスをしてしまうかもしれませんが

出版を機に人生を変えたい方々へ向け、

真剣に考えてコメントさせていただいています。

 

お待ちしておりますね。

 

 

 

 

 

追記(出版準備編)

「次回は企画の書き方です!」

と、今朝書いたばかりなのですが、

※出版準備編はこちら→12月4日朝分

 

書き終わってから

「これはぜひ、お話しておかなくちゃだわ!」

と思ってしまったので追記です(笑)

 

===

前回、まとめとして

・本を出して、何の専門家と呼ばれたいのか

ブランディング

・そのために過去どのような経験を積んできたか

 

・それを、どれだけ多くの人が望んでいるか。

 

と書きましたが、

この中の2番目にある、

過去どのような経験を積んできたか

について、ありがちな残念例をご紹介します。

 

女性の方に多い傾向ですが

過去の経験として

1.自身の離婚やDVなど、悲惨な体験談について書きたい

2.人を元気づけるような自己啓発系エッセイを書きたい

(できれば写真やイラストを前面に出して)

3.業界の裏話を書きたい(主にキャバクラなど風俗系が多い)

 

他にも色々ありますが、

まずこういう内容は十中八九ムリです(笑)

というか、商業出版には向いていません。

 

理由。

まず1.について。

離婚やDV、シングルマザー、貧困、マタハラセクハラの類。

ご本人は思い切ってぶっちゃけることで、

同じような境遇にいる人たちの励みになるのではと真剣に考えるようです。

(時には感情移入のあまり、書きながら涙する人なども)

 

が、ぶっちゃけ人の悲惨話(私はコレをオ●ニー企画と呼んでます→下品でスミマセン)を、お金を出して買う人はいませんよね。

ブログで見かけるだけで十分。

しかも、それらを克服するためのノウハウが書いてあるのなら

まだ話は変わってきますが、

終始ぶっちゃけ話で、しかも過去をまだ引きづってる感のある内容だとしたら

救われないばかりか、読む側も気付きを得るどころか

余計に落ち込んでしまいます。

 

ちなみに、逆パターンで

「自分が面白いと思ってやっていることを紹介したい」

というのもありますが、

これも難しい。

 

それがサブカルでもエッセイでも、多くの人の共感・心を揺さぶる内容であれば

話は変わりますが、

単純にただ楽しんで目立ちたいだけの本だとしたら厳しいです。

 

で、双方に言えるのですが、そういう場合

・第三者の感想を聞いて、客観的に自身の企画を考える

ことが大事になります。

 

そして、上記を踏まえた上での1と3。

 

3の「業界裏話系」これらは一時期、結構ありましたので

未だにジャンルは確立されている感じです。

代表的なのが

タクシー業界の裏物語とか、

現役ナースの裏物語など。

 

かくいう私も某業界歴が長かったので、

知り合った編集者たちは自慢げに裏話系企画を提案してきました。

 

でも、つまらない(笑)

致命的なことですが、著者がつまらないと思う企画は書けません

 

・書いてる時を想像すると何だかワクワクする

・この本を出したとき、どんな自分になっていたいか

 

というイメージが明確でないモノは、

出しても憂鬱になるだけです。

 

それでも

・裏物語とはいえ、多くの人の役に立つ情報

が盛り込まれているのであれば、それはちゃんとした実用書にもなり得ます。

 

そして最後に2の、自己啓発系エッセイ。

ヒーラーさんとか、カウンセラー系に多い企画ですが、

 

正直、どれも似たり寄ったりです(笑)

 

最近また引き寄せ系が流行ってみますが、

どの本にしても、どこかで聞いたことや見たことがある内容だったりしますよね。

 

で、読んでみたもののガッカリするパターン。

 

それでも売れるのは、

・著者自身に販促力がある場合(講演会やクライアントなどの囲い込みができる)

・ありそうでなかなかない切り口がある

 

他にも要素はありますが、代表的なのはこんな感じ。

 

しかし、著者の販促力や資金力に目をつけて出版を持ち込む版元は

それらがなくなったら長続きしないのも事実。

だからこそ、著者自身が必死に販促活動に精を出すことになるのです。

 

あと、エッセイにありがちなイラスト・写真の多用希望。

 

制作費を出すのが厳しい、今の出版業界事情だと

敬遠されがちです。

 

例外は著者がイラストレーター・写真家という場合。

これなら制作費は印税の中にちょっと載せればいいだけです(笑)

 

===

というわけで、長くなりましたが、追記として今回のまとめ。

 

 ・第三者の感想を聞いて、客観的に自身の企画を考える

 ・裏物語系はお役立ち情報を含めて

 ・著者自身の販促力だけに振り回されない

 

という感じでしょうか。

 

次回こそ、企画書の書き方!です(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の本を出したい!その前に(準備編)

企画協力で参加させていただいた、

こちらの本。

発売から2日経ちますが、おかげさまで順調なスタートです。

 

ちなみに、amazonキャンペーンとかはやっておりませんが

障害者ジャンルで現在3位。

 

著者の岩本さんの

「必要な人に届けたい」という熱意が

版元さんや周りの人たちを動かし、

ご本人も書店めぐりなどに頑張っています。

 

見かけたら、ぜひお手に取ってみてください!

 

===

 

というわけで、宣伝から始まってしまいましたが(笑)

0からはじめる出版講座

今日のお題。

 

自分の本を出したい!と思った時、

真っ先に考えなくてはいけないのが

どんな自分になりたいか」ということ。

 

本は名刺代わりとよく言いますし、

そのせいか、会社の社長さんやコーチ業・士業・コンサルタントの方は

比較的希望される方が多いです。

 

でも、そういう方に多い傾向が

「テーマが決まらない」

挙句の果てには

「テーマを決めてくれたらなんでも書ける」

 

ということ。

 

で、そういう人に限って、途中で行き詰ります(笑)

 

ではどうしたらいいか。

 

まず最初にやらなければいけないことは

・本を出して、何の専門家と呼ばれたいのか

ブランディング

・そのために過去どのような経験を積んできたか

 

そしてもうひとつ。

・それを、どれだけ多くの人が望んでいるか。

 

キーワードだけでも、まずはざっと書き出してみることをおススメします。

 

===

 

ちなみに冒頭の岩本さんは普通の会社員ですが

・過去から現在に至るまでの経験

・大人の発達障害で悩んでいる人にとって有益な情報を伝えたい

 

という芯が最初から一本立っていて、

その経験が多くの人に受け入れられている好例と言えるでしょう。

 

好例と言えば、もう一人。

 

子どもから成人までを対象に

「怒りをマネジメントするスキル」を身に着けるためのノウハウを伝えている

一般社団法人 日本アンガ-マネジメント協会代表・安藤俊介さん。

アンガ-マネジメントを日本に持ち込み、普及させている

第一人者として多くの著書を出し、テレビなどでもご活躍しています。

 

 

 

※ちなみに私もキッズアンガ-マネジメント資格を持っております(笑)

 

ご本人にお会いしていないのですが、

イメージカラー戦略も含め、そのブランディング

かなり徹底していらっしゃる印象を受けます。

 

きっと、有能なコンサルタントがついていらっしゃるのかもしれませんね。

 

というわけで今日のまとめをもう一度。

 

・本を出して、何の専門家と呼ばれたいのか

ブランディング

・そのために過去どのような経験を積んできたか

 

・それを、どれだけ多くの人が望んでいるか。

 

これらは文章術よりも大事な「核」です。

時間をとって、じっくり考えてみてくださいね。

 

※次回はいよいよ企画書の書き方です。