ネガティブの法則。
東京は朝から冷たい雨が強く降っています。
予定を変更し、今日は一日パソコンと原稿に向かうことにしましたが
真っ先に手を付けたのが、企画についてのアドバイス。
ご自身のユニークな活動を写真とエッセイで紹介、という内容でした。
いただいた資料(この時点では書籍企画書というよりも、本当に資料)
をざっくり拝見し、アドバイスを送りました。
ユニークな活動ですが、
そこに「ネガティブ」なエッセンスがない。
本当はあるはずなのに、それを見せないようにしている。
企画書を拝見して、そう思いました。
人はどんなときに本を手にしようと思うのか、考えてみれば
読者が何を求めているのかわかります。
たとえば
・抱えている悩みについての解決策
・身体の不調についての改善策
・生活全般における不安(お金や各種手続き)
などなど。
さらに、
・個人の人生における苦労や挫折から、今の成功に至るまで
というのもありますね。
たとえばこちらの著者さん。
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死なない人はこの世に存在することはなく、
世界中で死についての考え方も異なり、それにまつわる儀式、宗教観も異なります。
この本ではそれらが簡潔に読み切りの形でテンポよく進められており、
これまでタブーとされてきた「死」というものについてわかり易く理解できる本。
漫画「ONE PIECE」の中のセリフもあり、
若い読者にもピンとくる内容が紹介されています。
肉親や知人の死を目の当たりにした読者が
読み進めるにしたがって、「死を意識して楽しく生きる」
というキーワードがおのずと浮かんでくるような本です。
ちなみに著者さんはグリーフ(悲嘆)や死生学を若いころから学んでいた
編集者でありノンフィクションライター。
・一つのジャンルを極めた人
ということも、とても大切なキーワードの一つですが
それよりなにより、この本を書いていた当時、
まさにパートナーが死の淵にいて、
ベットの横でその生死を見つめていたそうです。
人の死を見つめながらも、尚それを糧にして強く生きる。
自身の出来事として受け止め、再生の力を呼び起こす。
と、本の紹介になってしまいましたが、
ともあれ多くの読者は、
そんな「ネガティブからポジティブに移り変わる様子や手段」を
本の中から見出し、生きるヒントを得るのだと思います。
ただし。
そんな「ネガティブの法則」にもキモがあります。
それはいずれまたご紹介できたらと思います。